不倫の問題は、愛の問題、セックスの問題、夫婦関係の問題ではない。
不倫の問題は、愛の問題でも、セックスの問題でも、夫婦関係の問題でもありません。
多くの人が、不倫の原因を「愛情の欠如」や「性生活の不一致」「夫婦間の不和」と考えます。そして配偶者の不倫を知ったとき、「なぜ不倫をしたのか」とその原因を探ろうとします。人は原因を見つければ、問題を解決できると考えるからです。
世界中の学者や専門家、メディア、書籍、講演などの多くが、不倫を愛やセックス、夫婦関係といった個人間の問題として扱ってきました。そのため、私たちもそれが正しいと思い込み、同じ視点から原因を探してきました。
けれど、不倫は古代から現代までなくなることはなく、むしろ増え続けています。これは、私たちが本質的な原因を見誤っている証拠かもしれません。
不倫によって深く傷ついた人は、「とにかくこの苦しみから抜け出したい」という思いが強くなり、根本的な問いに向き合う余裕が持てなくなります。
当社が提供しているソリューションに含まれる治療教育の原点となった研究では、当初やはり「不倫は愛やセックス、夫婦関係の問題」であると考えていました。
しかし、20年以上にわたる原因追究の末、人間の心の働きに関する理論が体系化され、「こころ理論」および「性こころ理論」が確立されました。
これにより、不倫の本質的な原因は「関係依存」という急性の心理障害であることが明らかになったのです。
関係依存とは、人間の3つの心理のうち2つ以上に障害が生じた状態を指します。
そして重要なのは、この障害は「不倫をする本人の意思」によって起こるのではなく、「不倫相手との関係性」によって引き起こされるという点です。
従来語られてきた「家庭に問題があったから」「愛が冷めたから」「性的に満たされなかったから」という説明は、関係依存状態にある人が、自らの行動を正当化するために用いる言い訳に過ぎません。
関係依存という心理障害が社会的に認識されていないために、不倫の原因は今もなお誤って語られ続けています。
その結果、問題は解決されず、むしろ深刻化していきます。
また、不倫によって強い心理的衝撃を受けた側には「外傷トラウマ」が発生します。
これは関係依存とは別の心理障害ですが、どちらも同じ「こころ治療」によって回復することができます。
株式会社ゼンジェスでは、この「こころ治療」を通じて、非対面・オンライン方式で関係依存と外傷トラウマの両方に対応するプログラムを提供しています。
本質的な問題である「関係依存」と「外傷トラウマ」を回復させたとき、ようやく「愛の問題」「セックスの問題」「夫婦関係の問題」に向き合う準備が整います。
そのとき初めて、自らの幸福を自分の力で築く道が開かれるのです。
不倫問題を根本から解決するには、まず心の働きを理解し、正しく治療することが必要です。
それが、未来を変える第一歩になります。